—スペースはどんどん足りなくなるのに、コストはどんどん増大していく。有効活用したくても、法律や知識・ノウハウ不足に阻まれて対策が打てない…。
このように倉庫管理には多くの課題がつきものですが、解決するには「根本的な原因の把握」と「適切な対策」が必要です。
そこで、空間の有効活用に関する数多くのソリューションを提供し、行政や貸主との交渉から並走している株式会社ジャロックの代表取締役社長・斉藤力丸氏に、倉庫の有効活用に関して企業が抱える課題とその解決策をお伺いしました。

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ジャロックは 『保管・作業効率』『安全』『環境改善』『環境負荷低減』『AI・Robotics』の5つのテーマに基づき、総合的な倉庫レイアウトのご提案が可能です。
年間500案件を超えるレイアウト設計を行うCADオペレーターが、3D CADやVRシステムを用いてわかりやすく正確な資料をお届けします。


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現行倉庫の上部空間を有効活用して保管効率を向上させる方法でのご提案が可能です。
賃料や人件費を抑えながらも、最低限の通路幅で高密度保管の実現が可能になりました。
商品群と数多くの提案実績から得たノウハウを生かし、お客様に満足いただける設計を行います。

上部空間の有効活用が可能な
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費用や場所の問題で保管スペースを増やすことが出来ない課題を解決するため、使用中の中量ラックの上部に棚を積み上げて構想ラックに早変わりすることが出来る「タナTSumU®(タナツム)」を開発。
業務を止めずに倉庫の上部空間を活かすことが出来るご提案が可能です。



まず挙げられるのはスペース不足ですね。 会社でも店舗でもそうですが、とにかく「倉庫が足りない」という状態なんですよ。みなさん収納スペースを広く作ったり広い倉庫を借りたりするのですが、1ヶ月も経つととすぐに「足りない」となる。これは倉庫管理における慢性的な悩みといえます。
Eコマースなどいわゆる倉庫業を営んでいるお客様というのは、毎日在庫が増えます。売れていくよりも早いスピードで増えていく。無くなる早さの3倍で増えていくというイメージですね。さらに、全く関係のないものまで置かれていくんです。 常にスペース不足なのに物がどんどん増えていく状態が続くので、次にどうするかというと、仕方がないから別の倉庫を借りるんですよ。上に借りたり横に広げたりできれば別ですが、それができない場合は別の倉庫を借ります。
近くに倉庫を借りると何が増えるかというと、賃料が増えますよね。多くの人は、追加でかかるのは賃料だけだと考えていますが、増やした分人材や工数がかかるということを認識していません。倉庫を借りたら、新たにオペレーションをしなければならない。つまり、人がいるんですよ。そしてそれをコントロールするための設備も必要になる。 社内の拠点間で移送をすることを「横持ち」と言いますが、ここにかかる時間とコストがばかになりません。倉庫間をトラックで行き来するわけですからね。別の倉庫を借りてスペースを増やすということは、ものすごい時間とコストのロスが発生するということなんです。
通路の幅を取る必要があるという点も、保管スペース不足に影響しています。 例えば、コンビニの店舗をイメージしてください。それを上から見たらどうなっているかというと、棚がたくさん入っていますよね。そして、棚の周りには通路がある。店舗の場合、棚の面積と通路の面積を対比すると、通路が7で棚が3。この割合はまだいい方で、実はほとんどが通路なんです。
備蓄型の倉庫では、一般的にフォークリフトを使って商品を管理しています。パレットというお皿に商品を乗せ、それを棚に格納するのですが、その場合の通路幅は最低でも2.5m必要なんです。ラック・通路・ラック・通路と交互に配置すると、30~35%が保管面積で、残りのほとんどは通路になります。例えば1,000坪の巨大な倉庫を借りたとしても、荷物を置けるのはせいぜい300坪程度、ということになります。
通路を作らず詰め込んでしまうやり方もありますが、そうするとE-コマースのためのピッキングができません。コンビニも棚が集約されていて通路がなければ買い物はできませんよね?倉庫もそれと同じで、ピッキングするための通路は必須。だから、棚を置ける面積には上限があるんです。
Eコマースでは毎日商品が増えていきます。では、売れるかどうか分からない商品を捨てるか?というと、捨てないんです。ほとんどの企業は「この製品はこれだけ売れたから、関連する部品はこれだけ残そう」といった厳密な計算をしていません。「いつか売れるから」「前に注文があったから」という理由で捨てずに置いておく。 その一方で、新商品は次から次へと増えていきます。しかも、まとめて入ってくる。出る時はバラなのに、入ってくるのはドカーンと大量。特に、アパレルの衣替えの時期なんかは地獄です。2月には夏物の入荷が始まるんですが、一気に入ってくるので、一時的にも置く場所がないという状態になるんです。

昔は日本で生産したものを国内に出す、という物流でしたが、今はベトナム・バングラデシュ・中国など、世界中で作られた商品がまとめて入ってきます。ECはアイテム数で優位性をアピールしていることも多いので、種類も量も以前とは比べ物にならない。あっという間にスペース不足になるんです。
スペース不足の問題を解消するには、「空いている上部空間にメザニンラックを設置する」というのが一番簡単です。ですが、借用倉庫のほとんどは建蔽率・容積率いっぱいに建てられている。確認申請しても通らず、中二階にすることができないケースが多いんです。
メーカーさんの場合、昔はアイテム数が少なかったのでとにかくフォークリフトで積み上げておけばよかったのですが、今は多品種少量のケース出荷に移行しつつあって、人がピッキングしないと商品が取れません。そのため、商品を高積みできず上部空間の有効活用ができていないというのが現状です。
メザニンラックを設置する際には、役所・消防署・倉庫の大家さん、それぞれから許可をもらわなければなりません。しかし、たとえ条件が同じであっても、役所や消防署、大家さんによってジャッジは異なる。「隣の町では通った申請なのに、ここではNGだった」ということが起こるんです。
メザニンラックと似たものに、複数のラックで構成されているユニットメザニンラックがあります。これは棚(工作物)として認められているため、基本的に確認申請の手続きは不要です。ですが、ユニットメザニンラックであっても 「この運用をするのであれば建築物として確認申請してください」と言う役所もある。一概に「コレならOK」という形式が無いことが、確認申請を阻む要因となっています。
中二階を“床”とみなし、建築基準に適さないと考えている企業もあります。そうした企業の場合、メザニンラックを設置したくても確認申請をする許可をもらうのは難しいでしょう。

簡単な方法として、高層中量ラックを入れて人にピッキングさせるという方法があります。その際に使うのが、パンタグラフ式の高所作業車。若い女性従業員がヘルメットと安全帯をつけてパンタグラフに乗り、5メートルほど上に移動するといった運用をしている倉庫も多いです。これは途中でグラグラ揺れて非常に危険を伴う作業ですが、置く場所がないので仕方なくそうしているというのが現状です。
フォークリフトで商品を多段積みするという方法もあります。しかし、フォークリフトを使うには必ず2.5mの通路が必要になるため、運用すれば倉庫内が通路だらけになることが容易に想像できます。
今はまとめて商品を取るのではなく、注文ごとに商品を取るバラピッキングがほとんど。多段積みすると、高い所にある商品をたった1個取るためにフォークリフトを稼働させなければならなくなります。 免許を持ったおじさんがフォークリフトを運転しながらやってきてパレットごと下ろし、パートさんが欲しい商品を1個取ると再びパレットをもとに戻して広い通路の中を帰っていく。そして、またたった1個の商品を取るために呼ばれてやってくる…。そんな運用をせざるを得なくなるんです。
ごく稀にですが、違法覚悟で中二階を設置する会社も実はあります。しかし、メザニンラックが普及したり企業価値の低下というリスクを避ける企業が増えたりして、最近ではほとんど見られなくなりました。
法律や建築に関する知識が無いと、確認申請について行政や大家さんにNGを言い渡された場合、説得することも代替え案を出すことも難しいですよね。
ジャロックは、スペース不足の課題を解消したいという企業様のニーズに応えるまでがサービスだと考えています。ですから、単にメザニンラックを売るのではなく、行政や倉庫の大家さん、消防署との打ち合わせにも参加して、確認申請や交渉がスムーズに進むようサポートを行っています。バラモノと呼ばれる形や大きさがバラバラな商品を保管する、いわゆるケース保管をしている企業様は「何とかメザニンラックをラックという形で設置したい」という希望をお持ちです。 これは、中二階という形になると確認申請が必要となるから。そして、メザニンラック以外の解決策をご存じではないからです。

ジャロックが提供しているメザニン(中二階)システムは、倉庫の上部空間を有効活用する・確認申請の問題をクリアするという課題を両方とも解決できます。
「中二階は100%絶対にダメ」というのであれば別ですが、役所と打ち合わせをして可能性があるということであれば、諦める必要はありません。倉庫の形状や作業内容に合わせたメザニンラックをプランニングし、確認申請の手続きも含めて対応します。確認申請の許可が下りない場合であっても、ジャロックでは空間有効活用に関する製品を多数取り揃えていますから、例えば棚扱いになるユニットメザニンラックの設置を検討し、関係各所と話を進めていく…という代替案をご提示することができます。
中二階を作るには、3つの壁があります。1つは、消防法や建築基準法といった法律の壁。2つ目は、倉庫の大家さんにどのように説明するのか、という折衝の壁。3つ目はコストという壁ですね。 この3つの壁のうち、特に法律の壁や折衝の壁については「誰に相談すればいいのか分からない」と多くの企業様が困っておられます。
ジャロックは数多くのメザニンラックの導入実績から、さまざまなケースに対してどうすればいいか?という知識やノウハウを持っています。ですから、確認申請や折衝も含めて安心してお任せいただくことが可能です。
数多い実績と安心感があり、かつ必要各所へ交渉してくれる。そして、空間を有効活用するためのソリューションを提案してくれるなど、「倉庫の有効活用」という問題を解決するために本気でサポートしてくれるところを選んでいただきたいと思います。
行政や倉庫の持ち主がNGと判断すると、メザニンラックは設置できません。ですが、業者の見積書には「消防対応はいたしません/大家さんへの対応はいたしません/保証はいたしません」と書かれている場合も多いんです。つまり、メザニンラックというモノだけを売っている。

ジャロックは、「一緒に打ち合わせに行きましょう」「できる手立てを考えましょう」というスタンス。できないとなった時に「できませんでしたね」で終わらせるのでは、企業様の課題解決にはならない。ですから、弊社では個々のケースに合わせた空間の有効活用を実現するため、複数のソリューションをご用意しています。

ケース保管をしている企業様に主にご提案しているのは以下の3種類です。
・高層中量ラック
高層中量ラックは、上部空間を活用してバラやケースを大量に保管したいという場合に向いています。ですが、新しい棚を入れる時は古い棚を全部解体する必要がある。これにはある程度のコストもかかりますし、まず作業を止めて商品を全部棚から出さなければなりません。 Eコマース事業は基本的にデリバリーを止めることができないので、倉庫の運用をストップすることは絶対に避けたい。そこでご提案しているのが「タナTSumU®(タナツム)」です。
・タナTSumU®(タナツム)
タナツムは、倉庫はそのままでOK・商品も出さなくてOK・ラックもそのままでOKという製品。今ある中層ラックの上にラックを増設して高層ラックにできるというシステムなので、「寝ている間に棚の高さが伸びますよ」という感じです(笑)。 安全性という視点から中二階は作らないという場合、消防署や倉庫の大家さんから中二階にNGが出た場合の代替案として、非常にお喜びいただいています。
・ハイピックランナー
棚を上に伸ばして新しく棚を作り、パートさんが自分でピッキングできるようにしましょう、というのがハイピックランナーです。 ハイピックランナーは免許がいらないので、誰でも5メートルの高さのラックまで上昇してピッキングが可能。通路は1m~1m200の幅があればOKです。パンタグラフのように揺れることもなく「驚くほど安全だ」とご評価いただいています。

同じ製品をたくさん作っている工場など、多量少品種の在庫を抱えているお客様もいらっしゃいます。そうした企業様はパレットに商品を積み上げて保管していることが多いのですが、例えばお水を入れた荷を積み上げていくと、3段くらいで重みで箱が潰れてしまいます。積み上げられる数が重さによって自然と制限されてしまうので、上が空いてしまうんです。 そこで中二階を作ろうとするわけですが、NGが出て設置できない。そういう場合にパレット保管のソリューションとしてご紹介しているのが、以下の4つの商品です。
・シャトルランナー
間口にセットした「シャトル」がパレットの入出庫搬送をしてくれるのがシャトルランナー。パレットがシャトルに乗ってガーッと100m先まで運ばれて行き、その後また戻ってきてくれるというシステムです。
先日ある大企業の工場にお邪魔したのですが、横500m×奥行き100mほどの倉庫の中でフォークリフトがボトリングした水をパレットごと運び、2段積んだら再び100m戻って運ぶ…というふうに行ったり来たりしていました。 その一方で、出荷するためにフォークリフトで水を反対側から運び出していたんです。最初は手前から運ぶため移動距離は5mくらいなんですが、最後は100m走って取りに行く。ボトリングした水を運ぶ作業と出荷する作業を両サイドから行っているんです。
フォークリフトに代わってこの作業を運用できるのがシャトルランナー。現状2段しか積めない所を4段まで積めるようになるので2倍の効率があるうえ、フォークリフトの作業動線が1/10くらいになった!とお喜びいただいています。・スライドラック
「後ろ入れ前出し」できるトレー搬送台車付きの棚がスライドラック。4~5パレットを重ねることができるうえ、スライドするので入出庫口には常にパレットを乗せた台車がある状態になり、フォークリフトで取り出しやすいという特徴があります。入出庫口が同じ通路なので壁に面して設置でき、保管スペースが拡大します。
・ドライブインラック
シャトルランナーのようにシャトルはつけないでフォークリフトで運び、奥から順番にパレットを置いていくのがドライブラック。両端にあるキャンチアームに支えられているお陰でパレットを4段まで積むことが可能となっており、倉庫のおよそ80%を格納スペースとして活用できます。 パレット同士がぶつかった衝撃で荷崩れが起きる恐れのあるものを格納するのに向いていますが、スライドラックと違って商品は前に出てこないので、フォークリフトで奥まで取りに行く必要があります。
・ローラースルーラック
コンビニのドリンク棚のように床がタイヤ状になっている棚で、物を転がして移動させます。前のパレットを取ったら次のパレットが自動的に出てくる仕組みなので、フォークリフトの通路は出庫用と入庫用のスペースがあればOK。それまで通路として使っていたスペースを保管スペースに充てられます。 すべり台のように距離が伸びれば伸びるほど傾斜が高くなり、角度によっては物が途中で止まってしまったり、逆にスピードが出過ぎてしまうという特徴があります。そのため、移動距離は10m以内が適切です。
ご紹介する機会が一番多いのはシャトルランナーですが、例えば「100パレット程度を、とにかくコストをかけずに詰め込んでおきたい」といった場合はスライドラックやローラースルーラックの方がマッチしている。目的とご要望に合わせて適した商品をご提案しています。

「商品そのものを売るのではなく、空間の有効活用を売りなさい」常々、社員にはそう伝えています。
これはつまり、「ただ薬を売る薬屋にはなるな、提案できる医者であれ」ということ。 その薬(商品)が本当に最適かどうかは、症状(現場)を見てみないと分かりません。たとえ患者さん(顧客)が「この薬が欲しい」と言ってきたとしても、症状に合わないものを売ってしまったら病気は治らない。課題は解決しませんよね。
モノを売る企業ではなく、課題解決を売る。これからもジャロックはそうあり続けたいと思っています。
—1963年に創業して以来、倉庫をはじめとした空間の有効活用を実現してきたプロフェッショナルである株式会社ジャロック。HPの事例集には劇的ともいえるBefore&Afterが40件以上も紹介されていますので、倉庫の有効活用にお悩みの方はぜひご参考ください。
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| 社名 | 株式会社ジャロック |
|---|---|
| 所在地 | 東京都中野区中央2-59-18 ジャロックビル |
| 創業 | 昭和38年(西暦1963年) |
| 資本金 | 34,000,000円 |
| 公式サイト | https://www.jaroc.com/ |